昨日読み切った1冊。ノンフィクションのような内容だが、著者曰く 「確実な虚構を入れたから、あくまでも小説」だそうだ。山陰で生まれ、小説家として東京で暮らすようになった著者。父の危篤により再び故郷へ戻り、実母との物理的距離が縮まる中、噴出してきた感情の数々・・・。山陰という土地柄、典型的な田舎人間が多いようだ。曇りがちな天気も起因しているのか。 東京では人間関係に影響が出そうな表現、内容は口外するのを憚るが、 この地では無遠慮に口に出す。(著書より)また、全体的な秩序維持の下には、個人の幸福は全力で押さえつけられる。という表現に戦き、恐怖を感じた。 と共に、自分の故郷にもある共通点を思い出した。…